インタビューはいかがだったでしょうか。カヤックでは、PlayStation®4をはじめ、ゲームを使った採用がどんどん増えていけばいいなって思います。
ゲームを含め、今まで履歴書に書きにくかったこと、自分が知らず知らずのうちにやってきていて実は強みになっていることをかける世の中になればいい。
そんなことを目標にしながら、今後もカヤックは面白い採用をしていきたいと思います。
いちゲー採用はこちらで引き続き募集しています
エントリーPS4®を用いた“日本初”の採用活動として、3月1日の発表以来、たくさんの反響とご応募をいただいています。
「いちゲー採用」は、部活やサークル、アルバイトなどで得られた経験を評価するのと同様に、ゲームに捧げた情熱や時間も、就職活動で高く評価したい。そんな想いを形にした採用です。
いちゲー採用は、持っているだけで1次選考が免除される「プラチナトロフィー選考」、好きなゲームのことや攻略法を思う存分書ける「ゲーム履歴書選考」、PS4®のゲームタイトル『New みんなのGOLF』と『THE PLAYROOM VR』を使用したグループディスカッション「協力プレイ選考」の3種類のエントリー方式を用意しており、いずれかをパスすれば2次選考に進めます。
多数の応募の中から、内定者もではじめた「いちゲー採用」について、お笑い芸人であり、受験やキャリアにも独自の理論をお持ちのオリエンタルラジオ・中田敦彦さんとカヤック人事・みよしが語り合いました。
中田敦彦
東京学芸大学附属高校から慶応義塾大学経済学部に進学し卒業。オリエンタルラジオとして芸能界デビューし「武勇伝」でブレイク。数々のバラエティ番組でレギュラーとして活躍。また、RADIO FISHとして「PERFECT HUMAN」の楽曲でブレイクし紅白歌合戦出場。「しくじり先生」での授業や「アメトーーク」でのプレゼンが好評であり、知性派タレントとして最近は「ビビット」にてコメンテーターの仕事もこなす。妻はタレントの福田萌。二児の父。
みよしこういち
筑波大学大学院・数学専攻を修了後、就職せずボードゲームを作って生計を立てる。シナリオライターの学校やよしもとの学校の卒業を経て、現在。新卒採用の戦略とSNSで話題になる採用キャンペーンなどを担当。検索ワードだけで応募できる「エゴサーチ採用」や、今回の「いちゲー採用」などを企画・制作。
2017.06.01
中田さん
めちゃくちゃ面白いですね。
みよしさん
ありがとうございます。
中田さん
人っていろんな能力がありますけど、僕は人が何に時間を費やしてきたかで能力のパラメーターが変わると思っています。ゲームに費やしてきた人は、何かしらの能力のパラメーターが伸びているはずです。例えば、ストーリーを理解する、ルールを理解する、その中で攻略法を考えて乗り越えることで、事務処理能力のパラメーターが上がるとか。
みよしさん
ゲームのジャンルによって伸びる能力やパラメーターが変わりそうですね。
中田さん
でも、世の中的にゲームに費やしてきた時間の価値が低く見られがちなので、採用ではゲームで能力やパラメーターを伸ばしてきた人を取りこぼしてきた。そこをキャッチしようという仕組みづくりがあまりにも素晴らしいなと思いました。
中田さん
すごく今っぽいし、古い企業が採れない人材を採れそうですし、僕は可能性しか感じないやり方だなと思います。しかも、ゲームの新作のPRにもなっているし、この会社がどういう会社かのPRにもなっているという、非の打ちどころのない採用方法ですね。
みよしさん
もう今日これで終わりにしていいんじゃないかというぐらい、完璧な一言をありがとうございます。
中田さん
「ゲームの上手さで、内定出します」とありますけど、実際に内定出た人はいるんですか?
みよしさん
始めてから2カ月ぐらいなんですけど、新卒と中途で2名採用しました。
中田さん
内定者、もういるんですね。どんな人から応募がきているんですか?
みよしさん
そうですね…。2名ご紹介をしたいんですけど、1名は内定を出した理系の男の子。その子は今大学院で宇宙物理学をやっているんです。
中田さん
え!? 宇宙物理学をやっている人が応募してきたんですか?
みよしさん
「ゲーム履歴書選考」で応募をしてきました。その子は、このまま宇宙物理をやるかどうしようか悩んでいたみたいなんですけど、そもそも宇宙物理学を学んだキッカケが2つのゲームなんですね。
みよしさん
ゲームを遊んで宇宙のことが好きになったので、そっちに進んだと。ただ、自分のつくりたいゲームがあって、その企画内容を履歴書で送ってきたんです。そのあと面接に進むんですが、面接官と話をした後に「この人(注:面接官)と一緒に働きたいです!」と言われまして。それで、内定を出しました。
中田さん
いろいろとすごい話ですね。
みよしさん
もう1名は、去年か一昨年に大学を卒業したけど、仕事をしないで家に引きこもっていた子が「プラチナトロフィー選考」で応募してきました。その子は、2次面接で履歴書が必要なので作りはじめるんですが、作り始めたら、「就活しよう」って気持ちが芽生えたみたいで。現在進行形で就活をされています。
中田さん
プラチナトロフィーを入口に、おれやれるじゃんと。
みよしさん
そうですね。うちでは受からなかったんですが、面接で「人生変わりました」って言ってたみたいで。それは嬉しかったですね。
中田さん
いやぁ、面白い。いろんな人がいるものですね。
みよしさん
僕は「いちゲー採用」というフォーマットではなくても、ゲームが自分の強みであるなら、エントリーシートにそのことを書いて欲しいと思っています。
エントリーシートって、「サークル活動を頑張りました」とか、「バイトを頑張りました」というのが本当に多いじゃないですか。
中田さん
あるあるですよね。
みよしさん
僕は、それ自体は否定しないし、本当に頑張ってたならいいと思います。ただ、就活用に向けてつくったものって、やっぱり内容が薄くなりがちだなと。
中田さん
なるほど。
みよしさん
「ゲーム履歴書選考」で書いてもらったことって、他社の人事が読んでも「めちゃめちゃいいこと書いてあるな」と思うはずです。それに、面接でも「PS4®のこのゲームで、プラチナトロフィーを取った」「ゲーム大会で1位になった」のような、ゲームで取り組んできたことを自信持ってアピールしてもらえれるようになればと思います。
中田さん
サークルとか部活動で1位になったことと、ゲームの大会で1位になったことって同じくらい凄いことですしね。
みよしさん
プラチナトロフィーの獲得率も0.1%くらいなんで、じゅうぶんなアピールポイントです。僕としてはPS4®を使った「いちゲー採用」みたいな取り組みをいろんな会社がやってほしいなと思います。
中田さん
受ける側の意識が変わってくるかもしれないですね。
みよしさん
採用側も受ける側もどちらも変わっていけばいいなと思います。
みよしさん
中田さんはどんなゲームが好きなんですか?
中田さん
うちのおじいちゃんがめちゃくちゃゲーム好きで、RPGしかやらない人だったんです。その当時のハードをほとんど揃えていて、ひたすらRPGだけをやるっていう趣味の人で。子どもの頃からおじいちゃんがゲームをやり続けている背中を見ていたので、僕もRPG好きになっていました。
みよしさん
おじいちゃん半端ないですね。格闘ゲームとかほかのジャンルはやらなかったんですか?
中田さん
格闘ゲームとかもやってみたんですけど、やっぱりRPGですね。それこそ、おじいちゃんが遊んでたRPGゲームを形見にもらったほどです。こうやって受け継がれていくんですね(笑)
みよしさん
(笑)
中田さん
「人生には目的がない」ということを学びました。
みよしさん
深すぎます(笑)
中田さん
昔のゲームって目的がありましたよね。大魔王を倒すとか、世界を救うとか。でも最近、なんでもやっていいゲームが増えてきたじゃないですか。村で畑を育ててもいいし、お金儲けをしてもいいし、モンスターを倒しに行ってもいい、みたいな。
みよしさん
オープンワールド系のゲームですね。
中田さん
そういうゲームをやってみて「これが人生じゃん!」って思ったんです。人間ってひとつのことをずっとやっていると、けっこう凝り固まっちゃいますよね。例えば、お笑いだけをやってきたから、お笑いの道で一生を全うするしかない、といった感じで。でも、そうじゃない。「人生は何をやってもいいゲーム」なんです。
みよしさん
深い…。
中田さん
僕はさいたまスーパーアリーナで2万人の前で歌って踊りたいって想いがずっとあったんですが、RADIO FISHで実現しました。
みよしさん
お笑い芸人が音楽でステージに立つ。まさに何をやってもいいを地で行かれていますね。
中田さん
ゲームをやりながら、「これが人生だよね」というのを毎回思い出すようにしています。
みよしさん
飽きたら次のゲームに行けばいいわけですもんね。
中田さん
そうです。このゲーム以上に楽しいものはないって思ってしまいますけど、だいたい次のゲームもめっちゃ楽しいっていうね。
みよしさん
また新しいものが見つかる。
中田さん
見つかる。絶対に何かできるし、きっと何かで稼げるから、だから自信持って頑張ろう、というのをゲームから学びました。
みよしさん
ゲームから人生を学びすぎですね(笑)